運輸・トランジット輸送


ラトビアは、歴史的に欧州の南北間貿易、東西間貿易の主要経路の一つでした。ラトビアは、現

在においても米国、EU、ロシア、CIS、極東の主要経済国を繋ぐ地理的位置にあります。中

継輸送は、ラトビア経済の主要部門の一つです。このため、ラトビア政府はトランジット輸送を経済

開発上の優先部門と認定しました。ラトビア諸港の荷役額のほぼ90パーセント、鉄道輸送の75

パーセント、さらに、パイプラインを通過する石油及び同製品の太宗は中継貨物です。労働人口の

9パーセントは中継輸送に従事しています。運輸、中継輸送、倉庫業は国内総所得の9-10パ

ーセントを占めています。欧州全体の統一的輸送網が構築中であり、高度な輸送サービス及びより

柔軟な旅客、貨物輸送方法を提供しています。ラトビアは、効率に優れ、安全度が高く、輸送方

法に柔軟性があり、かつ、均衡の取れ、環境に優しい輸送システムを開発することの重要性を認

識しています。輸送システムを永続的に開発する主目標は、ラトビアの運輸基盤を欧州各地に至る

輸送網に完全に統合することにあります。ラトビアでは沿岸海上輸送及び複合的輸送に特別の注意

が払われ、バルト海上のフェリー運行が強化されています。工業団地、流通、流通センターの開発

が優先事項となっています。EUの運輸・エネルギー基盤を発展させるためには、EU、近隣諸国

間の経済的協力関係の可能性に留意しつつ、既存の貨物・旅客経路に留意しつつ計画を策定し、

輸送、エネルギー網を効率的に運用して行くことが不可欠です。


貨物輸送総量(単位100万トン)

 

出所:中央統計局


ラトビアの鉄道はロシア、CIS諸国、バルト諸国を繋ぎ、さらに、ポーランドを経由し、他の欧州

地域に接続しています。ラトビアには多くの鉄道網があり、これは旧ソ連の標準軌道が使用されて

いる限りロシア極東どこにでも繋がっています。すなわち、日本、東南アジアとの交易の機会が提

供されているのです。ラトビア鉄道は、通過輸送用の幹線の運行を主要任務とし、輸送量の75

パーセントはラトビア諸港向けであり、24パーセントはタンカー車両です。モスクワ、他のロシア地

域向けの反対方向の貨物の太宗はコンテナー貨物です。鉄道網にはまだ十分な余力があり、輸送

量を大幅に増大させることが出来ます。東西鉄道網の輸送力は現在年間5千万トンですが、これ

を大幅に増強する計画が承認されました。


ラトビアにはリーガ、ヴェンツピルス、リエパーヤの3不凍港と7つの小港があります。主要3港に

は新産業を誘致するために優遇措置(直接税の80-100パーセント減免税、間接税の減

免)が与えらています。ヴェンツピルス、リーガは自由港であり、リエパーヤと同市全域が特別経

済地区となっています。


ラトビアの道路網は良く発達していますが、さらに近代化が進められています。政府は、国際的水

準に沿う道路網と安全基準を達成すべく努力を重ねています。E67号、すなわち、国土を南北に

縦断するヴィア・バルティカは、ヘルシンキ、タリン、リーガ、カウナス、カリーニングラード、グダン

スクを繋ぐ地域の重要幹線です。リーガでは朝、夕道路が混雑しますが、他では混雑と言う程の状

況には至っておらず、中継輸送上の障害はありません。道路、トンネル、橋梁等はすべて無料で

す。


地域最大のリーガ空港の2007年の利用乗客数は約300万人で、2006年より26.7

パーセント増加しました。欧州を中心に世界61都市に直行便があり、Air Baltic, Aer Lingus,

Aeroflot, Armavia, Austrian Airlines, CSA Czech Airlines, EasyJet, Finnair, FlyLAL, Germanwings, KLM

Royal Dutch Airlines, LOT Polish Airlines, Lufthansa, Norwegian Air Shuttle, Ryanair, SAS, Turkish Airlines,

Uzbekistan Airwaysが運行しています。貨物便はBritish Airways, Finnair, Lufthansa, CSA, Aeroflot, LOT,
Lauda, AirBalticにより運行されています。


英、ロシア語、ドイツ語を操るラトビア人の語学力、通運業務におけるIT技術の活用、特にデー

タシステムとインターネットの利用、さらには、国際的有力運送会社の存在もあり、国際輸送の便

宜性が日進月歩進歩、向上しています。ラトビア政府の積極的な振興政策に伴い、輸送インフラだ

けではなく、税関、税務当局の情報、管理システムも近年急速に近代化して来ました。


追加情報は以下を御覧下さい。

www.transport.lv

www.laft.lv (ラトビア運輸業者協会)

www.lauto.lv (ラトビア道路運送業者協会)